アダの花

荒魂の　


和する御霊の響きにて


相合和する時は今


巌ましませ　花散る里に


愛の和合の時来たる


富士の高嶺に咲く花は　


白露にぞ　濡れにけり


今こそ　出でませ　愛の花




わが世の春と


春爛漫に咲き競う


悪の花たる　アダの花


梅に競うは　まからぬぞ


桜に競うも　まからぬぞ


いかに仇花　美しかろとも


そは偽りの姿なるやん


梅の花にも桜にも　


仇の花にては　勝てぬゆえ




ヒトにアダなす　仇ころも


はよう　脱ぎてくだされよ


白き衣のその内は


悪の色に染まりてござる


灰汁　はよう出しきりて


スミキリたる　白露とならん


内より光りて　白珠とならん











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